2023年02月01日
【作業療法室】今日は何の日?
2023年2月
神出病院 作業療法室
年が明け、あっという間に1月も終わりました。
昔から『1月は行く』とよくいったものです。
さて2月に入り、この時期になると患者様から「バレンタインはどうするの?」「チョコの予定は?」など、このような会話がよく飛び交うようになります。
さて閑話休題、今回のテーマです。
日々患者様と関わる中で、季節やイベントについて会話することが多いです。これは『リアリティ・オリエンテーション(以下RO)』という作業療法でも用いる手法です。
今回の記事はROについて書いていきます。
当院では認知症の方が多く、集団や小グループでも度々ROを用います。
認知症の中核症状の一つとして見当識障害が起こります。
すると、認知症の方に不安や困惑が生じる場合があります。
ROを用いて現在の状況や情報を提供することで、不安や困惑を和らげ、認知症の進行を遅らせることができる場合があります。
また、会話から他者との関わりを持つことができます。楽しかった思い出を話すことで、その気持ちを他者と共有し、喜びを見出すこともできます。
作業療法においては、日常会話の中にもROを取り入れます。
思い出話に花を咲かせてもらえたり、さらに患者様から職員に話しかけてくださったりと活発な交流ができ、私たち作業療法士も楽しく関わらせていただいております。