謹んで新年のお慶びを申し上げます。

旧年中はたくさんのご支援をいただき、誠にありがとうございました。　　　　　

　神出病院は、「患者様の理解に基づいた心ある医療」を理念とし、愛ある医療を目指して、自らの課題と向き合い、反省して学び、より良い医療、より良い未来のために発展していくことを大切にしてまいりました。また、令和6年度は、“発信と発展の年”と位置づけ、これまでの取り組みや今後の道筋をロードマップにまとめ、その進捗を地域の皆様やご関心のある皆様にお伝えできるよう、ホームーページやそよ風通信などで公開してきました。令和6年度より精神保健福祉法が改正され、虐待通報などの法整備が進む中、当院での取り組みを参考にしたいと、公開研修にもたくさんのご参加をいただき、また、県内外からご依頼をいただいておりますことに、深く感謝申し上げます。まだまだ道半ばではありますが、皆様からいただいた温かいご支援を、地域や社会に還元していくことが、神出病院の使命だと思っております。

　院内における新たな取り組みとしては、職員の声をもとにGood Job! 活動がスタートしております。院内での良い活動、良い思いに光を当て、職員一人一人が利他の心を育んでいけるよう取り組んでいます。また、1年以上かけて皆で整備を続けていた中庭の花壇で、春に満開の花が咲く等、小さなことではありますが、地道な取り組みが実を結ぶ出来事もありました。些細なことですが、忙しい部署があると花の水やりをさりげなく他の部署がカバーするようなことも見られ、自然に支え合い、互いの職種や状況を理解し合う文化が醸成されつつあることを感じております。

　人の成長においても、臨床においても“発展”するためには、日々の振り返りと確実な取り組み、地道な努力が基盤にあります。取り組みが不十分だったことは真摯に見直して改善をかけ、ご支援をくださっている多くの方々の思いを力にして、今年一年もより良い病院を目指して一歩一歩前に進んでまいります。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

医療法人聖和錦秀会

神出病院